毘沙門堂の散紅葉

今年の紅葉もいよいよ最後、、、、美しいと言われた今年の紅葉を、京都に住んでいながら見ずに終わるのも
悲しい!
思い立って11月最終日曜日、山科・毘沙門堂(びしゃもんどう)へ。  観光地の混雑ぶりを知っているので8時20分着。 
朝日で影ができたのが残念ですが、
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長い参道の石畳が散紅葉によって真っ赤に染まる紅葉風景は感動モノでした。 

後で知りましたが、2012年秋の「そうだ京都へ行こう」JR東海のキャンペーンポスターにも使われていたようです。

山科の地にあるせいなのか、早朝だからなのか、嬉しいことに、人が少ない
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毘沙門堂は天台宗五箇室門跡のひとつで、高い寺格と鄙びた山寺の風情を伝える古刹。
ご本尊に京の七福神のひとつ毘沙門天を祀ることからこの名があるとのこと。

*門跡寺院tとは   
皇族や貴族により受け継がれる、格式の高い寺院のこと。他には三千院、曼殊院、青蓮院、妙法院と紅葉の名所が並びます。
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晩翠園  谷川の水を引き滝を造った江戸初期の回遊式庭園。 紅葉の景観に圧倒されます。
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*写真撮影禁止なのでお寺のホームページより拝借*
天上の龍は狩野永叔主信の作。   龍の目をにらみながら、部屋の中を歩いてみると、 眼の向きや顔が、見る角度によって変化するのを体験。 きゃ~~おもしろ~~い。
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*宸殿襖絵 逆遠近法で書かれているので 仕掛けがいっぱい
宸殿内部の障壁画百十六面は、すべて狩野探幽の養子で駿河台派の始祖狩野益信の作。
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板戸の衝立
圓山応挙筆。  鯉の眼を見ながら左右にゆっくり動くと・・・

案内と襖絵の解説はお寺の住職さんがしてくれはります。 とても わかりやすくて、親切です~^。 

紅葉も綺麗だったけれど、このお寺の襖や天井や・・・・興味深いものが盛りだくさんでした。 

実は、春の桜シーズンも絶景で JR京都行こうポスターになったとか・・・しらなんだぁ~~。  

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境内の渡り廊下から見えるお庭と寝殿の朱色が美しすぎます。

手にしているのは、お寺でわけていただいた*百足札。

毘沙門天のお使いの百足(むかで)を配した版画のお札、牛王宝印(ごおうほういん)があります。

*「家・事務所・商店などの入り口に貼り、厄や災難・害虫の侵入を防ぐ。 また、家内に金運を呼び込むお札である。貴重な漢方薬である牛王が朱印に混入されている。薬の力で、霊力を期待するものである。」

毘沙門さまのお使いと言えば、トラと思っていましたが、百足もお使いなんですって。
(昔、お金のことを お足とか、トラの子とか言っていた語源はそこらへんにあるとか・・・。)

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境内の弁天様にももちろん、お参りして~~
毘沙門堂の散紅葉、この時期に行ってこそ、価値ある風情を堪能出来ました。